最終結果はこちらです!まだまだ弱い!!!
【使用構築】
【コンセプト】
・毒、ゴツメなどの定数ダメージを与えながらサイクルを回し、瞬間高火力で相手に圧をかけていく。
・サイクルを回しづらい相手には対面的な選出ができるようにする。
【構築経緯】
様々な構築を使用しても思うように勝てず行き詰まっていたときに、自分がオフで優勝した8月、シーズン9に自己最高順位を出したときの構築はどうだったかを思い返すことにした。
また、強い構築というのは「強い動き」から考えられている、という記事を読んだことを思い出し、自分の得意な強い動きから構築を組み始めることと、特に環境上位のポケモンたちに有利が取れる展開を意識することとした。
そこで、初手要員にこだわりスカーフを持たせ、とんぼがえりで様子見ができる手段を持たせて有利対面を作っていく動きが強く、自分が慣れている戦術のため使うことにした。
スカーフとんぼ要員として求められる要素は個人的に以下のように考える。
①相手も初手スカーフだった場合に、上から殴られて出落ちする展開は避けたいため上を取りたい
②初手でとんぼがえりを選択しなくても、ある程度対面的に強い
③何をしてくるか相手視点で読みづらい
④できれば、トリックorすりかえも覚える
そこで、まず①の要素を満たすポケモンを見つけるために、環境にいるスカーフを持ちがちなポケモンのSラインを考えた。
サーフゴー(84)、ランドロス(91)、ウーラオス(97)、イーユイ(100)、ラティオス(110)
あたりだろうか。
最速スカーフイーユイは一旦いないものとして考え、ラティオスもスカーフなら最速はないだろうと思ったので、S実数値164以上のポケモンが候補になってくる。
そこで、素早さに補正をかけなくてもその数値以上にすることが可能であり、②の対面性能、③の型の豊富さ、④のスカーフトリックorすりかえのすべての要素を同時に満たせるポケモンとして、オオニューラを採用した。
初手のオオニューラは相手に対し、気合いのタスキやオボンの実を持たせた毒びし要員と誤認させることができるし、Aが高く、最強の運ゲー技「フェイタルクロー」を使えることもあり、対面性能は高めだと感じた。
続いて、相手が交代してきた際にこちらがとんぼがえりから展開し圧力をかけられるポケモンや、不利対面でのとんぼがえりからの引き先を考える。
オオニューラを見た相手は、サーフゴーやハッサムなどの鋼タイプを初手もしくは裏に置いてくることが想定できるため、とんぼがえりで有利対面を作り、裏へも大きな負荷をかけることができる眼鏡イーユイを採用。
また、水ウーラオスと対面した際には、相手がとる行動としては水流連打を打ってくる可能性が非常に高いと考え、引き先となり相手にダメージも与えることができるゴツメカイリューを採用した。
相手もスカーフでとんぼがえりを選択してきたとしても、最低限のダメージを与えることが可能である。
次に、ここまでフェアリーの一貫を切れていないことや、先制技持ちのポケモンがいないこと、イーユイを綺麗に着地させるための対面操作要員がもう1体ほしいと感じたため、突撃チョッキハッサムを採用。
様々な型があって面倒であり、ブーストエナジーの場合Sの振り方次第ではあるが大方オオニューラの上をとってくるハバタクカミへの牽制にもなる。
この4体を軸とし、残りの2枠を考えることとした。
(正直ここからは上手い構築の組み方がわからず、思い付きで採用した節がある)
強いポケモンを強い型で強く使うべきだというのは様々な記事を読んで強く感じていたので、単体性能が高く対面的に強く、サイクル下で受け出しすることも可能なポケモンとして、HBに厚く振ったビルド水ウーラオスを採用。
・パオジアンやイーユイに強い
・選出画面で相手視点で持ち物の判別がしにくい環境上位のポケモン
などの要素があるため採用した。
最後に、ここまでで構築全体的に素早さが遅いこと、フェアリー打点がないことなどを踏まえ、採用し得と言われている最強ポケモン、ハバタクカミをブーストエナジーを持たせて採用。
構築が完成した。
【個体解説】
オオニューラ@こだわりスカーフ
フェイタルクロー/インファイト/とんぼがえり/すりかえ
特性:毒手
テラスタイプ:ゴースト
性格:いじっぱり
努力値:H76、A236、B4、D4、S188
実数値:165-198-81-*-101-164
調整意図
A:11n
(最速イーユイ抜きにしてもいいけど必要な場面はなかった)
H:余り。明確な意図はないが、振ってなければ落ちていたことなどは結構ある
構築の組み始め。
選出誘導、とんぼがえりによる対面操作、要塞化してくるめんどくさい相手に刺さるすりかえ、いざというときのお祈りフェイタルクローなど、すべての要素に強さを感じた。
スカーフを持っているため特性はかるわざではなく「毒手」での採用だが、これがとんぼがえりの際に相手に毒を入れたりなどして強かった。
ウェポンが毒技と格闘技のためどちらも無効タイプがあり、技が一貫する状況を作るのが難しい点ではスカーフの煩わしさはあったものの、上手く一貫を作れれば最後に上からフェイタルクローやインファイトを叩き込むスイーパーとしての動きも可能であった。
フェイタルクローは限りなく不利な状況のときにワンチャンスを掴むために打って運勝ちを拾うこともあったが、あくまでもサイクルを回しながら一貫を作っていく動きが強かったことを申し添えておく。
テラスタイプは、カイリューの神速やオーガポンの電光石火を透かすことのできるゴーストにしたが、テラスを切りながらすりかえをすることで地震を透かせる飛行テラスもありだと感じた。
イーユイ@こだわり眼鏡
悪の波動/噴煙/サイコキネシス/テラバースト
特性:災いの珠
テラスタイプ:フェアリー
性格:おくびょう
努力値:H4、C252、S252
実数値:131-*-100-187-140-167
圧倒的パワーを持ち選出画面での圧力がハンパないポケモン。
オオニューラが呼ぶサーフゴーやハッサム、そしてその裏のポケモンを焼き払う。
現環境は悪タイプの通りが良いと感じており、ラティアスなどの高耐久ポケモンにも眼鏡イーユイは止められないと思い採用に至った。
物理耐久が低く、上から叩かれてしまうと弱いためスカーフを持たせたい気持ちもあったが、軸のオオニューラがスカーフを持っているのと、有利対面で高火力を押し付けるなら眼鏡のほうが強いのでこれで良かった。
最終日の途中まで炎テラスでオーバーヒートと火炎放射を採用していたが、耐性を変えたい場面のほうが多かったことや、オーバーヒートを打つ機会がほとんどない&打って外すのが嫌だったので、フェアリーテラスにした。
また、相手にディンカイサフゴの選出をされた際に、サーフゴー対面で炎技と悪技の択になることに苛立ちを感じたため、カイリュー引きにリスクを与えられる噴煙に変更した。
噴煙に変えたことによって火力不足で困る場面もあると思うので、火炎放射のほうが良いかもしれない。
カイリュー@ゴツゴツメット
炎の渦/冷凍ビーム/羽休め/電磁波
特性:マルチスケイル
テラスタイプ:フェアリー
性格:ずぶとい(A個体値0)
努力値:H244、B76、D188
実数値:197-*-137-120-144-100
調整意図
H:できるだけ高く
D:テラスなしのC特化ガチグマを良い感じに受けられるくらい
B:余り全部
カイリューは採用し得なポケモンだと多くの人が言うけれど、僕はカイリューを上手く使うことができていなかった。
しかし自分が相手にしていて1番嫌なゴツメ電磁波の型が1番強いと思っていたのと、オオニューラ始動で考えたときにこの型が相性が良いと思ったため採用した。
ウーラオスへの受け出しができるだけでなく、オオニューラが毒手やフェイタルクローによって相手に毒を入れた際には、羽休めで時間を稼ぐだけで毒ダメージを蓄積させていくこともできる。
また毒が入っていない相手には電磁波を打つことにより、相手が速めのポケモンであっても眼鏡イーユイが上から制圧する状況を作ることが可能になるという点でもシナジーがあった。
技構成は当初、エアスラ/アンコ/はね/電磁波で使っていたが、ガチグマや積み技のない物理アタッカーをキャッチし定数ダメージを与えられる炎の渦と、この構築を使ってるうちに激重であることに気づいた霊獣ランドロスへの大きな打点となれる冷凍ビームを採用した。
(技構成と調整は知り合いのたこやきさん(@TAKOYAKI_POKEac)からアイディアをいただきました)
いざ引いてみたらパンチグローブだったとか、水流連打の後に結局氷技をケアしなければならない点で、ウーラオスに対する引き先として安定しているかというと怪しさはあるが、立ち回りでなんとかできそうなことが多かった。
ハッサム@突撃チョッキ
バレットパンチ/とんぼがえり/はたきおとす/ダブルウイング
特性:テクニシャン
テラスタイプ:水
性格:いじっぱり
努力値:H252、A252、B4
実数値:177-200-121-*-100-85
選出画面で相手のハバタクカミに睨みを効かせ、フェアリーの一貫を切るのがお仕事。
Sが全体的に遅めの本構築において貴重な先制技要員でもある。
カイリューハッサムの並びを見せることで、カイリューが鉢巻などの攻め駒に見えるようにもしてくれていたかもしれない。
動かし方や性能については今さら言うまでもないと思うので省略するが、あまり選出率が高くない中で出番が来た最終戦において、ダブルウイングを5,6回打ったが一度も外さなかったし、最後に水テラスを切りHPミリを残してドヒドイデに打ち勝った。
ありがとう。
ウーラオス(連撃)@パンチグローブ
水流連打/ドレインパンチ/ビルドアップ/挑発
特性:不可視の拳
テラスタイプ:毒
性格:いじっぱり
努力値:H124、A76、B252、D4、S52
実数値:191-176-152-*-81-124
調整意図
HP:16n-1
A:11n
B:ブッパ
S:準速キノガッサ抜き抜き
構築の補完枠として諸説でありながらも、最終日の対受けループMVP。
ドヒドイデに対して挑発が通るとゲームが終わることが多く、最終日に5回ほど受けループに当たったが即降参をもらえるなど全勝してしまった。
相手がヘイラッシャも選出していると若干面倒ではあるものの、渦カイリューと合わせることでTODで勝つことができた。
雷撃で結果を残したドヒドディンルーに対しても完封することが可能である。
物理相手にはビルドアップによって対面で負けない強さを誇りながらも、電磁波アンコカイリューのような天敵にも挑発を入れることで好きにさせない。(エアスラは痛い)
当初は食べ残しで使っていたのだが、挑発を入れたところでゴツメカイリューに屈してしまうことが多かったため、最終日にパンチグローブへ変更した。
この構築を使っているうちに、相手にランドロスがいると100%初手に出てくることが判明したため、それに気づいてからは初手にウーラオスを出し、相手はスカーフをケアして引かざるを得ないため無償でビルドアップを積める展開が多かった。
ハバタクカミ@ブーストエナジー
ドレインキッス/シャドーボール/瞑想/甘える
特性:古代活性
テラスタイプ:フェアリー
性格:おくびょう
努力値:H100、B252、C116、D4、S36
実数値:143-*-107-170-156-176
調整意図
HBC:A振ってないチョッキ霊獣ランドラスに甘える1回と瞑想1回のテラスドレインキッスにより、地震を打たれても回復が追いつくくらい
S:雨下の意地すいすいイダイトウ抜き調整をさらに抜いた
知り合いのざわさん(@zawa_pokemo)が考案し、教えてくれた最強ポケモン。
ざわさんが教えてくれたすぐ後に、某有名強者のかたがメン限配信でほぼ同じ調整の型を使っており、流行ってしまう可能性を危惧し、それよりSを+1した。
アシレーヌ、ランドロス、キョジオーン、ポリゴン2などなど、構築単位で重かったりめんどくさい相手を、大体なんとかしてくれる。
カミに毒が入っている状態でも毒テラスキョジオーンに勝ってしまうなど、本当に強かった。
選出がまとまらないとき、どうしても困ったときは出し、大活躍してくれた。
ハバタクカミもカイリューと同様に使い得と言われてる理由がちゃんとあるように感じた。
よく言われているカイリューカミウーラという最強の3匹を全員組み込んだことにより、構築の見た目も弱くなさそうになった。
【選出】
基本選出
オオニューラ+イーユイ+カイリュー
相手にランドロスがいる場合
ウーラオス@2
相手にパオジアンがいる場合
vs受けループ
【重いポケモン】
・スカーフ飛行テラバ霊獣ランドロス
1番重い。初手ラオス対面で飛行テラバ打たれたらゲームが終わる。
カイリューとカミでなんとか頑張る感じかも。
・初手から来るカイリュー
型が読めない。オオニューラの行動の正解が未だわからず(すりかえがベスト?)
されたことのある行動↓↓↓
素スケショ、鋼テラススケショ、鋼テラス竜舞、地震、サフゴ等へ交代
・トドロクツキ
Sブーストだと誰も上をとれないのでキツめ
カミとハッサムあたりで頑張る
【総括】
前回レート1800を達成したときは、その前のシーズンで結果を残したかたの構築を9割ほどパクったもので、構築が強かったためプレイング面で未熟な自分でもそこそこ勝てたが、
それ以降自分の構築づくりの下手さ、プレイングの未熟さも相まってまったく勝てず自分の適正は5桁なのでは、と思うほどになっていた。
今回、自らが考えて組んだ構築で自身の過去最高レートを更新できたことは、少しだけ自信に繋がったし、もっと強くなりたいと思えた。
だが今回の構築も、上手い人が使えばもっと勝てたのだと思うし、欠陥部分についてもうまく修正して構築の完成度を高めていけたのだろうなと感じた。
ポケモンバトルの基礎からまた学び直し、より良い構築づくりをし、プレイングを磨き、強くなっていきたい。
皆様、ご指導、アドバイス等よろしくお願いします。
次はオフ優勝、最終3桁、レート2000など、何か実績といえるものを残せた際にもっと堂々と構築記事を公開したいと思います!
ばいちゃー
Special Thanks
・カイリューの型のアイディアをくれたり、構築相談に乗ってくれたたこやきさん
・最強のハバタク神を教えてくれたざわさん
・最終日合宿を共に闘ってくれたえびさん、なおっぴーさん、Solitudeさん
・Xでのリプやふたポケ鯖の通話で絡んでくれる皆様