どうも。こぴです。
S16お疲れさまでした。
今回はまったく結果を残せませんでしたが、レート1900という目標に向けて全力で取り組んだシーズンだったため、備忘録として記事に残したく構築記事を書いてみました。
ご興味あるかたはぜひ読んでいってください!
※読んでくださったかたは、よろしければ感想やアドバイス等いただけると泣いて喜びますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(順調にレートを積み重ねていた3/22頃にはこの記事のベースを書いており、本当は目標を達成して公開するつもりでした、、、)
【最終結果】
3/26時点では過去最高のレート1846。
それ以降急に勝てなくなり最終1827でフィニッシュ。
それでも自己ベストではあるものの、とても悔いが残るシーズンでした。
【使用構築】
【コンセプト】
・優秀なタイプ受けによるサイクルを回し、高速高火力アタッカーの一貫を作って勝つ
・受けのテラスよりも攻めのテラスを切る
・電磁波や一撃必殺技等で解決しようとせず、幅広い対応を目指す
【構築経緯】
受け・攻めともにタイプ補完に優れたサイクル構築を組みたく、見た目も性能も好きな霊獣ランドロスとアシレーヌをコンビとして使いたいと思ったところからスタート。
一時期クリアチャームカイリューが流行しランドロスはカモられ対象となっていたが、なんだかんだでカイリューはダイススケショ型やノマテラ神速型が多いと感じたため、ランドロスを使用することは問題ないと考えた。
型に関しては、レギュレーションFのランドロスはそのほとんどが突撃チョッキ型で使われているが、性格を陽気にしてこだわりスカーフを持たせることによって、エナジーカミやエナジーツツミを除くほぼすべてのポケモンに対して上から高火力で殴ることができて強いのでは?と思い、飛行テラバスカーフランドロスを使うことにした。
続いてアシレーヌについては、ランドロスがパオジアンやウーラオスと対面した際の引き先としたいため、物理耐久を厚くしゴツゴツメットを持たせて採用することにした。
この2体は受け・攻めともにタイプの相性補完に非常に優れているが、アシレーヌはクッション的な役割であるため、高速高火力のアタッカーが別に欲しいと考えた。
そこで、同じくフェアリータイプでランドロスとの攻めの相性補完に優れたアタッカーとして、眼鏡ハバタクカミを採用。
上記の2体だけでは倒し切るのが難しい赫月ガチグマに気持ち強めであり、型が多く処理が難しいブリジュラスに対しても、ランドロスのとんぼがえり→カミの眼鏡ムーンフォースで楽に倒すことが可能である。
ここまででフェアリーや鋼の一貫を切れていない点、炎オーガポンに対してはスカーフランドロスが対面なら有利ではあるものの後出しできるほどの余裕はない点、ランドロスがチョッキ型ではないことにより特殊受けの要素が足りない点から、チョッキエンテイを採用した。
これら4体を軸としたが、ドヒドイデ+ディンルーやママンボウ絡みの受け寄りのサイクルを崩す手段に乏しく、また2体のアタッカーがこだわりアイテムを持っており動きが窮屈なため、こだわらずに積み技を絡めながら広い技範囲で上から殴れるポケモンが必要だと考え、オボン剣舞電気テラバパオジアンを採用。
最後の枠としては、キョジオーン、水オーガポン、テツノツツミあたりに強いポケモンが欲しいと考え、食べ残しが余っていたことから当初は瞑想タケルライコを使用していたが、構築単位で呼びやすくなってしまった赫月ガチグマがどうしても重かった。
ノマテラブラッドムーンはハバタクカミの特殊耐久があっても耐えることはできないし、毒テラスを切りながらあくびや月の光を絡められると、ランドロスの地震が通るようになるとはいえ着地のタイミングでブラッドムーンを打たれると厳しいし、なかなか勝てずに苦しんでいた。
そこでとある強者のかたに構築相談をさせていただいたところ、ライコの枠を隠密マントラティアスにしたらどうかとご提案をいただいたので試すことにした。
すると赫月ガチグマの被選出率は下がったものの、ラティアスを選出するかしないかの判断や技選択がかなり難しかったり、選出した試合は負けてしまうことが多かったりなど、自分には使いこなすことができなかった。
さらにライコを抜いたことによってイダイトウが非常に重くなり、被選出率が90%もあるうえに勝率はわずか20%ほどという結果を引き起こしてしまった。
そこでその枠にはチオンジェンを採用することにした。
HDに厚く振ったチオンジェンであれば、食べ残しを活かしやどりぎとまもるを絡めることによってノマテラガチグマにも抗うことができるだけでなく、タイプ相性上有利なイダイトウを選出抑制することができると考えた。
また、キョジオーン、水オーガポン、テツノツツミという当初ライコで見ようと思っていた相手にも比較的強めであることから、これ以上ないラストピースだと感じ採用を決め、構築が完成した。
【個体解説】(採用順)
ランドロス(霊獣)@こだわりスカーフ
技構成:じしん/とんぼがえり/いわなだれ/テラバースト
特性:いかく
テラスタイプ:ひこう
性格:ようき
実数値:169(36)-195(236)-111(4)-*-101(4)-154(228+)
調整意図
HB:威嚇でAが1段階下がった意地パオジアンのこおりのつぶて確定耐え(対面した際にとんぼがえりを押す選択肢を取れるように)
S:準速100族抜き(スカーフイーユイ意識)
構築の組み始めであり、多くの試合で初手に出してテンポを取りにいけるポケモン。
不利対面は大抵アシレーヌ引きで解決することができ、初手でオーガポンやコノヨザルと対面するなどアシレーヌ引きが安定ではない盤面ならば、飛行テラバで相手を吹き飛ばすことが可能である。
レギュFの主流のランドロスがチョッキやHDオボンだったこともありスカーフは警戒されづらく、さらに性格を陽気にしたことでスカーフウーラオスやスカーフイーユイに上を取られることが基本的にないため一貫を作りやすかった。
こだわっている欠点としては相手にカイリューやランドロスがいると地震を打つことをためらいがちになることだが、仮に透かされても裏でなんとかできそうであれば一旦打つようにもしていた。
また、ランド+アシレという並びは電気テラバパオジアンに弱いが、スカーフを持っていることで電気テラス後のパオジアンを地震で縛れるのが強い点である。
レギュDで愛用していたこのポケモンとまたシーズンを闘い抜けたことがうれしかった。
アシレーヌ@ゴツゴツメット
技構成:なみのり/ムーンフォース/クイックターン/アンコール
特性:げきりゅう
テラスタイプ:どく
性格:のんき
実数値:187(252)-94-138(252+)-146-137(4)-72
調整意図
HB:陽気パオジアンの電気テラバを確定で耐えるためにブッパ。意地でも68.7%で耐え
ランドロスからの引き先、もしくは通りが良さそうなら初手から出していった。
ゴツゴツメットを持たせることによって、相手のウーラオスのすいりゅうれんだにもスカーフとんぼがえりにもリスクを付けられるのが偉かった。
相手がパンチグローブを持っていてゴツメダメージを与えられなかった場合は、それにより気合いのタスキやこだわりスカーフでないことがわかるため、次にこちらのランドやカミと対面した際に動きやすくなる。
当初はアンコールではなくアクアジェットを採用しており、これがあることによって対面カミに勝てたりなど偉い部分もあったが、構築全体的に補助技が不足しており柔軟な動きがとりづらく不便に感じていたところ、構築相談の結果アンコールをお勧めされたので採用してみると、これがどハマりした。
面倒なことをしてくる遅いポケモンの動きを制限できたり、詰め筋を作りやすくなるのがとても良い点だと感じた。
また、水・フェアリーというタイプが優秀すぎるためこのポケモンにテラスを切ることがほとんどなかったのも、アタッカーに攻めのテラスを切りやすくさせてくれた要因であり、最高のポケモンの1匹である。
ハバタクカミ@こだわりメガネ
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/パワージェム/テラバースト
特性:こだいかっせい
テラスタイプ:ステラ
性格:おくびょう
実数値:131(4)-*-91(124)-186(244)-156(4)-189(132+)
調整意図
HB:意地パオジアンのふいうち確定耐え
S:最速トドロクツキ抜き
「強くてかわいいハバタクカミ」。
やはりこのポケモンに眼鏡を持たせると、有利対面を作った際の破壊力がハンパじゃない。
Bに少し振ってあげることで、パオジアンの不意打ちをはじめそこまで火力のない物理技なら1発耐えることが可能な点も偉かった。
基本的にはムーンフォースとシャドーボールで技が完結しているため、このポケモンにテラスを切る機会はそこまで多くはなかったが、いざという時に盤面を覆してくれるステラのテラバーストは技エフェクトが最高すぎるだけでなく最強でもあった。
エンテイ@突撃チョッキ
技構成:せいなるほのお/しんそく/ストーンエッジ/くさわけ
特性:せいしんりょく
テラスタイプ:くさ
性格:いじっぱり
実数値:203(100)-183(252+)-106(4)-*-97(12)-138(140)
調整意図
A:B4振り等倍パオジアンをせいなるほのお+しんそくで確定で落とせる
HB:陽気ウーラオスの鉢巻インファイトを最高乱数以外耐え
HD:臆病眼鏡ハバタクカミのシャドーボールを97.7%で2耐え
控えめ赫月ガチグマのだいちのちから+しんくうはを確定耐え
半減だいちのちから+ブラッドムーン+しんくうはを確定耐え
S:くさわけ1回で最速テツノツツミ抜き
主にハバタクカミ、炎オーガポン、パオジアンを見るために採用したポケモン。
カミの電磁波たたりめ、甘える痛み分け、オーガポンの岩石封じは厄介ではあるものの、仮に突破できなくとも裏でなんとかできる圏内に持っていくなど一定の仕事は果たしてくれた。
炎単タイプという優秀なタイプかつ、せいなるほのおという超強力技を持っていることにより、悪テラス鉢巻パオジアン以外のすべてのパオジアンに有利なうえに、有利対面を作れた際に相手は火傷を考慮するとカイリューやウーラオスに「引く」という行動が安定ではないのがかなり強い要素であった。
せいなるほのお(命中率95%)、ストーンエッジ(命中率80%)と命中不安技をどうしても打たなければならなかったり、せいなるほのおが思ったより火傷を引かなかったりなど、上振れと下振れの差が激しく、シーズン当初は技外しの下振れが酷かったため一時レート1437まで落ちたが、その後非常に貢献してくれたポケモンの1匹である。
パオジアン@オボンの実
技構成:つららおとし/ふいうち/テラバースト/つるぎのまい
特性:わざわいのつるぎ
テラスタイプ:でんき
性格:いじっぱり
実数値:175(156)-176(156+)-100-*-85-180(196)
調整意図
H:16n-1(意地連撃ウーラオスの水テラスすいりゅうれんだをオボンの実込みで確定耐え。控えめ赫月ガチグマのしんくうはを最高乱数以外耐え)
A:11n
S:最速110族抜き抜き
破壊神。
まず、氷・電気という技範囲が本当にチートである。
主に受け寄りのポケモンが多く採用された相手に選出し、つるぎのまいを積んで全抜きルートを狙っていった。
今まで最速か準速のパオジアンしか使ったことがなかったが、耐久に少し振ってオボンの実を持たせると、最速妖テラ眼鏡カミ以外には基本的に行動保障があり強かった。
このポケモンがカイリューやランドロスに強いおかげで相手にテラスを吐かせ、ランドロスの地震が一貫するようになるのも噛み合いがあるため組み合わせやすかった。
つるぎのまいを積んだ瞬間に電気テラスだとバレてケアされたり、相手のパオジアンが基本的に自分より速くミラーに弱めなのが辛い部分ではあった。
チオンジェン@食べ残し
特性:わざわいのおふだ
テラスタイプ:どく
性格:おだやか
実数値:192(252)-*-121(4)-115-205(252+)-90
イダイトウが嫌すぎて最後に構築に入ってきたポケモン。
レギュDでも使用していたためすんなり使用することができた。
環境からサーフゴーが減少していたことも追い風となり、決して選出率は高くなかったものの選出画面での圧力は高く、苦手だったイダイトウの被選出率がかなり抑制された。
ただし、あくまでも選出抑制の役割を担うに過ぎなかったため、他のポケモンたちとのシナジーという点でいえば不十分であるとも感じた。
【選出】
相手の構築に合わせて柔軟に選出しており、選出パターンはわりと多い。
アシレーヌ+ランドロス もしくはアシレーヌ+エンテイが受けのタイプの補完がとれているためセットで出すことが多く、@1には大体カミかパオジアンを選出していた。
BIG6系統
カミと炎ポンがどちらもいる⇒エンテイを出したい(どちらかしかいないのであればランドロスでもなんとかなる)
ガチグマがいる⇒なるべくカミを出したい
ブリジュラスがいる⇒なるべくランドとカミをセットで出したい
ディンカイサフゴパオカミウーラ⇒ランド+アシレ+パオ
受け寄りの相手
ドヒドディンルー、ママングライ、ポリ2入りなど⇒パオジアン+@2
(※クレベース入りの受けループは急所に当てないと勝てない)
【重いポケモン】
・赫月ガチグマ
やっぱり強めのポケモンを入れようとも、ノマテラ、毒テラ、チョッキ、HB残飯など、すべてを考慮するとどうしても無理。サイクル構築はこいつのせいで息ができない。本当に特性と覚える技と種族値がチートなのでやめてほしい。
初手に来るタスキはこちらの電テラパオが返り討ちに遭うためキツい。
カミで撃ち合おうと思ったときに限ってチョッキだったりする。
・キラフロル
草テラスを考慮すると、初手に誰を合わせるべきか、なんの技を打つべきか正解がわからない。
・クリアチャームカイリュー
シーズン終盤にちょこちょこ当たるようになってキツかった。
【総括】
S14で自己最高レートを更新したばかりだったのですが、今回S16で一応最高レートを更新できました。
ただ、目標はあくまでも最終レート1900超えだったので、1850にさえ辿り着けず非常に悔しいです。
S16は序盤からたくさん潜り、対戦数をこなして常にそこそこの順位をキープすることを第一の目標として取り組み、2ロムとも中盤以降4桁前半を維持し合計356戦をこなしたことはひとつの成果になると思います。
シーズン開始時から終了まで、ライコがラティアスを経由してチオンジェンへと変わっただけでほとんど構築を変えずに1か月やり切ったのも達成感はありますが、シーズン終盤に急に勝てなくなり、そういったときに構築を修正していく力がないのはまだまだだなと感じています。
しかし、4桁前半をキープできていたことにより、最終2桁を複数回とっているような方とマッチングし闘うことができたりなど、非常に良い経験ができました。
やっぱりポケモンは勝てば勝つほど面白いし、強い人と戦うのが楽しいです。
S17はお休みするため、これがレギュFでの最後のランクマッチでしたが、またレギュレーションGで頑張りたいと思います。
ここまで読んでくださったかた、本当にありがとうございました。
Special Thanks
・メン限で構築相談に乗っていただいたシグマさん
・いつも通話してくれるみんな