【備忘録 第1回千重波祭 使用構築】

今さらだけど、このとき使用していた構築がお気に入りなので記録に残すために投稿。

2023年9月9日に開催された、うみんちゅさん主催の上位招待制大会である「第1回千重波祭」で3位入賞したときに、うみんちゅさんのインタビューに答えたやつのコピペ。

この大会にはその2週間前に参加した「第1回さざなみオフ」で優勝したことによって出場権利を得られたけど、オフの構築を少しいじった。

 

 

①使用構築

 

②構築経緯

自分はサイクル戦をしているときが1番ポケモンを楽しいと感じるためサイクル構築を組むことを目指していたが、自分で構築を組もうとすると強い構築を組めなかった。

ランクマッチS9の序盤、S8の構築記事とレンタルパーティーが公開されていく中で、気になったサイクル構築をいくつか試していった。

 

その中でなかなか手に馴染む構築が見つからなかったものの、単体としてこだわりメガネハバタクカミの破壊力が凄まじいと感じたため、このポケモンを採用したサイクル構築を組むことにした。

 

現環境ではBIG6と呼ばれる結論パのような構築が存在し、それに対してこだわりメガネハバタクカミはかなり強いとされているものの、初手要員として出てきやすいディンルー、パオジアン、水ウーラオスに対して安定して出していけるポケモンが必須だと感じた。

 

そこでこだわりスカーフを持たせた水ウーラオスを採用。

特に初手パオジアンと対面した際は、相手にテラスを切らせながらとんぼがえりで裏のポケモンに引いていく動きが強い。

 

引いたは良いとして、そこから有利展開に持っていけなければ意味がない。

そこで、どのテラスタルのパオジアンに対しても安定した引き先になれるヒードランを採用。

パオジアンだけでなく、BIG6に属しているハバタクカミやサーフゴーにも強いのが◎。

 

次に、ヒードランが地面4倍弱点のため、地面の一貫を切れるポケモンの採用は必須であると感じた。

そのため特性の威嚇ととんぼがえりによってサイクルを有利に展開することが可能な霊獣ランドロスを採用。

ハバタクカミのフェアリー打点とランドロスの地面打点の補完が非常に優れている点もこのポケモンを採用した理由のひとつである。

 

この4匹を軸として、補完枠を決めていくわけだが、自分の力ではどうしてもぴったりのポケモンが浮かばなかった。

そこでこの4匹を組み合わせた構築が存在するかどうかロトポータルで検索をかけたところ、S8で最終71位の結果を残した構築を見つけた。

レンタルが発行されていなかったため試すことができていなかったが、記事を読んだ際はかなり印象的であり、スマホのメモにも「71位 レンタル無いけど参考にしたい構築」と書いていたものだった。

 

その構築で採用されていた残りの2枠がチオンジェンとサンダーだった。

チオンジェンについては、受けルーパーの友人が採用しており、よく対戦動画を見せてもらっている中でかなり活躍していたため、もともと興味があったポケモンだった。

草タイプによりランドロス以外でも地面技の一貫を切れる点、ここまで水技の通りもかなり良いのでそれを切れる点、テツノツツミにギガドレインで強く出られる点、BIG6の一員であるディンルーにすこぶる強い点、有限のサイクル戦においてやどりぎのたねによって多少回復ソースを持つことができる点などを評価して採用を決めた。

 

続いてサンダーだが、この枠は諸説である。

サイクル構築として、対面操作技を持つポケモンランドロスだけだと物足りない気がしたこともあり記事に沿って採用を決めたものの、選出機会はそんなに多くない。

しかし優秀なタイプや特性によって相手に圧力をかけられるし、飛行テラバカイリューやでんじは持ちが蔓延っている現環境においては、選出画面でその一貫を切れるのは大きいのかもしれない。

 

というわけで、強者の構築をかなり真似した形にはなったが、各個体の型に自分なりのアレンジを加えつつ、構築が完成した。

 

③個体解説

水ウーラオス

テラスタイプ:水

性格:いじっぱり(A↑C↓)

特性:ふかしのこぶし

実数値:191(124)-187(156+)-121(4)-*-82(12)-144(212)

持ち物:こだわりスカーフ

技構成:水流連打/インファイト/アイススピナー/とんぼがえり

 

〈調整〉

H…16n-1

A…11n

S…準速霊獣ランドロス抜き

 

多くの構築に対して初手要員として安定するポケモン

優秀な技範囲と火力により相手にテラスを切らせる性能も高いため、初手から相手のテラスタルを見ることができたり、試合のテンポを掴みやすい。

基本的に初手とんぼがえりを選択することが多いが、仮に交代されても水流連打を押したことが裏目にならなそうであれば水流連打で削りを優先することもあった。

サイクルを回しながら相手にテラスを切らせつつじわじわ削り、ウーラオスの一貫を作っていく展開が強かった。

Aにブッパしていないため、一貫を作れた際に火力を上げることができ、耐性面も優秀な水テラスとした。

素早さについては、その付近の種族値ポケモンの中で1番スカーフを持ちやすいのが霊獣ランドロスのため、準速抜きにした。(イーユイもスカーフをよく持っているが、陽気にしないと抜けない可能性が高いので無理)

 

 

サンダー

テラスタイプ:鋼

性格:おだやか(A↓D↑)

特性:せいでんき

実数値:197(252)-99-134(228)-146(4)-122(4+)-123(20)

持ち物:ゴツゴツメット

技構成:ボルトチェンジ/とんぼがえり/10万ボルト/はねやすめ

 

〈調整〉

あまり意図はないがHDは臆病テツノツツミのハイドロポンプを約40%で2耐え。外しも考慮するとまぁまぁ耐える可能性あるかなぁと思ったため性格はおだやか

S…準速キノガッサ抜き

 

諸説枠。

今回の千重波祭では一度も選出をしていないが、少し前まで大流行していたドヒドディンルー相手にはよく投げていた。

でんじはエアスラの顔をしたカイリューなどを相手に選出したいが、無限の顔を持つカイリューを選出画面で見抜くのは不可能。

電磁波を撒いてくる相手にはランドロスでも見れることがあるため、ランドロスを選出しづらい場合や、テツノツツミが重すぎる場合に選出することがランクマッチではあった。

以前はスカーフで採用していたがスカーフをウーラオスに渡してしまい、持ち物は大会開始直前まで悩んでおり、パンチグローブウーラオスに対して意味を成さないゴツゴツメットは個人的に懐疑的であるが、御守り感覚で持たせてみた。

ボルトチェンジととんぼがえりの両採用は使いやすくてオススメ。そのためA個体値はV。

氷柱落としやフリーズドライムーンフォースなどに対していざという時に切れるよう、テラスタイプは鋼。

 

 

チオンジェン

テラスタイプ:毒

性格:なまいき(D↑S↓)

特性:わざわいのおふだ

実数値:192(252)-105-152(252)-115-171(4+)-81

持ち物:たべのこし

技構成:ギガドレイン/はたきおとす/イカサマ/やどりぎのたね

 

補完枠としての採用。

このポケモンは耐久が高いが、弱点が非常に多いためサイクル介入させるには初手テラスを切るなどしないとなかなか扱いづらい。

そのため構築の軸として頻繁に選出するよりは、補完として使っていくのが良かった。

具体的には構築単位で水ロトムやイダイトウが重いので、見えたときには選出することが多かった。

相手の構築にサーフゴーがいると呼びやすいため、こちらのハバタクカミやヒードランでカモりやすかった。

ディンルーやテツノツツミなどに強く打てるギガドレイン、主に交代読みで打ってアドが取れるはたきおとす、カイリューハッサムなど積んでくる相手に刺さるイカサマの3ウェポンは、まもるが欲しいなと思う場面もあれど、どれも捨てがたかった。

ちなみにテラスタイプはもともと、水悪どちらのウーラオスに対しても強く出られる点や、ヒードランと組んだ際に相性補完が良いフェアリーにしていたが、毒びしを回収できるポケモンがいないのがキツいと感じたため、大会当日に急遽変更した。

、、、が、これによって地面の一貫ができてしまい大会では苦しむ場面が何度かあった。テラスタルを切る判断は慎重に。

 

 

ハバタクカミ

テラスタイプ:フェアリー

性格:ひかえめ(C↑A↓)

特性:こだいかっせい

実数値:151(164)-*-76(4)-198(196+)-156(4)-173(140)

持ち物:こだわりメガネ

技構成:ムーンフォース/シャドーボール/サイコショック/ほろびのうた

 

〈調整〉

HD…控えめイーユイのオーバーヒートを最高乱数以外耐え

C…11n

S…1舞で最速ガブリアス抜きをしているカイリュー抜き抜き

 

最高に可愛くて最高に強い最高のポケモン

一貫を作ったときや、交代読みで放った技で一撃で吹っ飛んでいく姿を見て、破壊力に惚れ込んだ。

初手に置いて相手に圧力をかけることも多いし、裏から出して崩していくことも多い。

ハッサムやサーフゴーと対面したときに引き先が欲しいため、ヒードランとセットで選出することが多かった印象。

今さら特に多くを語ることはない最強ポケモンだった。

 

 

ヒードラン

テラスタイプ:フェアリー

性格:ずぶとい(B↑A↓)

特性:もらいび

実数値:197(244)-99-171(236+)-150-126-101(28)

持ち物:オボンの実

技構成:噴煙/ヘビーボンバー/テラバースト/鬼火

 

〈調整〉

HB…意地パオジアンのせいなるつるぎでオボンの実確定発動。陽気だと確定ではないがオボンを食べなくてもほぼ2耐え

HD…C198のメガネハバタクカミのシャドーボールをオボンの実込みで2耐え

S…無振りカイリュー抜き

 

本構築に必須のポケモン

優秀なタイプによる耐性のおかげで、引き先として大活躍してくれた。

物理方面にかなり厚くしているが、ハバタクカミやサーフゴーに対しても後出しをして有利展開を作っていくことが多かった。

ダメージにより相手がこだわっていることがわかった場合には、交代読みの噴煙や鬼火を打ち、火傷をさせることに成功した試合は勝ちを掴みやすい。

ヘビーボンバーはハバタクカミ以外に打つ場面がほとんどないが、水テラスを切られない限りワンパンできるのが魅力的なので外せなかった。

本来物理受けのヒードランは炎の身体が一般的だと思うが、構築単位でイーユイが重めであることや、鬼火を選択したターンに炎の身体がちょうど発動すると損した気分になるのが嫌すぎたため、噴煙と鬼火で火傷にさせる能力は十分だと感じ、特性はもらい火にした。

イーユイとの対面では100%あくのはどうを打たれることや、その他パオジアン等の格闘技を半減で受けられることを考え、テラスタイプはフェアリーとした。

テラバーストでカイリューやウーラオスに打点を持てるのも良かった。

 

 

霊獣ランドロス

テラスタイプ:フェアリー

性格:いじっぱり(A↑C↓)

特性:いかく

実数値:195(244)-187(36+)-111(4)-*-116(124)-124(100)

持ち物:とつげきチョッキ

技構成:地震/うちおとす/とんぼがえり/地ならし

 

〈調整〉

H…奇数最大

A…11n

S…準速キノガッサ抜き抜き

D…余り

 

見た目も性能もかなり好きなのでレギュD開始前から使いたいと思っていたポケモン

威嚇ととんぼがえりによる対面操作はサイクル構築において重要なピースとなった。

当初はこだわり鉢巻で採用していたが、本構築は特殊受けが足りないと感じたのと、地震でこだわって透かされた時に相手にテンポを取られてしまうのを嫌い、打ち分け可能なチョッキ型とした。

技構成は地震とんぼがえりは確定で、構築単位で重めなクレセリアロトム、サンダーに対し、うちおとすを打つことによって地震の一貫を作れると思い採用。

残り1枠はテラバーストと悩んだが、本構築はスカーフウーラオス以外すばやさがあまり高くないため、相手のスカーフ持ちやブーストエナジーによって上から蹂躙される可能性もある。

岩石封じを採用しなかったことでここをどうするか悩んだが、構築記事で地ならし採用のランドロスを見つけたため、自分も採用することにした。

テラスタイプは悪ウーラオスやイーユイを意識してフェアリーにしたが、テツノツツミをワンパンできる電気にしてもアリだったかもなぁと思っている。(せっかく切っていた地面の一貫ができてしまうのはマイナスだが、テラスを切っても電磁波無効なのは良いなぁと思ったりもする)

 

④意識した選出基準やプレイング

自分は基本選出というものを考えるのが苦手だし、サイクル構築は相手の構築を見てから全対応できる試合プランをイメージして選出することが必要だと考えているため、実際にマッチングしてから1番刺さりそうな3匹を選んでいた。

強いて言えば、受け寄りの3匹を選んでしまうと火力で押し切れず相手のサイクルを崩せないことがあるため、ウーラオスかハバタクカミのどちらかを組み込むことが多かった。

全対応とか言っているが自分にそんな力はまだないため、通りの良いどちらかを初手に置き、不利対面が生じた場合に引き先となれるポケモンを2匹目に、その2匹ではキツい相手を見れるポケモンを3匹目に置くことを基本とした。

ほとんどの場合、この選出の仕方で試合のテンポを掴めたと思う。

基本選出はないと言っても、2匹目はヒードラン、3匹目に地面の一貫を切れるポケモンという選出が多いかもしれない。

 

プレイングに関しては、基本的には安定行動をし、明らかに交代が読める場面などでは積極的に裏を読んだ技選択や釣り交換(交代読みのとんぼがえりを含む)を行った。

それを続ける中で、ウーラオスもしくはハバタクカミの一貫を作っていくことを意識した。

エースの2匹がどちらもこだわりアイテムを持っていることから、テラス択が最後まで残るのは嫌なため、サイクルの中で相手に早めにテラスタルを切らせることも意識したひとつである。

 

大会の最終戦、Losers決勝では詰め筋をしっかり作れていたにも関わらず最後にあり得ないプレミをして負けてしまったので、どんな時でも焦らず冷静な判断ができるようにならなければならないと強く感じた。